「キャッシュレス」という言葉が、最近、飛び交っています。
なぜ、海外の国々はキャッシュレスが進んでいるのか。
なぜ、日本もそれに近づこうと努力しているのか。
「キャッシュレス」については、まだまだ情報が足りない状態だと思います。
キャッシュレスとは
日本は、まだまだ、現金主義の国。
現金を持っていないと不安。
現金じゃないと信用できない。
そんな考えを持つ人は高齢者を中心にたくさんいるでしょう。
そもそも、キャッシュレスとは、
クレジットカードや電子マネーなど、現金(紙幣・硬貨)現金を使わずに支払い・受け取りを行う決済方法のこと。
クレジットカードやSUICAなどの交通系電子カード(ICカード)などは、普及しているものの、まだスマホ決済については、これからですね。
LINE PayやPayPayなど、最近は、◯◯Payというのをよく耳にすると思います。
大手の飲食店などやコンビニで見かけたことがある人も多いでしょう。
電子マネーとスマホ決済の違いは、
電子マネーが、チャージして使うプリペード式であるのに対して、
スマホ決済だと、電子マネーだけでなく、クレジット機能もついているようです。
なので、スマホ決済は、現金とクレジットカードの両方をスマホに搭載しているような感じでしょうか。
中国でキャッシュレスが進んだ原因は
もちろん、原因は一つではないのですが、一般的に言われていることは、
銀聯カードの普及です。
これは、中国政府が主体となって普及されたデビットカードで、世界の総発行数は50億枚。
そして中国国内では、シェア率を9割を誇るカードだそうです。
すごい普及率ですね。
それまで広い中国では、銀行などの決済システムが省ごとでバラバラになっていたため、送金などのトラブルが絶えなかった。
その問題を解決する為に国が後押しをし、銀聯カードを普及させ、キャッシュレス文化が根付いったという背景があるそうです。
そして、その後、
アリババの「Alipay(アリペイ)」と、チャットアプリ「We Chat」を使った「We Chat Pay(ウィーチャットペイ)」が、急速に広がっていきます。
共通しているのは、どちらも多数のユーザーを抱えていたこと。
中国における企業の影響力の大きさを物語っているのだとも言えるでしょう。
中国では、偽札が深刻な問題で、自国民は現金を信用していない。スマホ決済は、偽札対策にもなるのです。
そして何より、決済手数料が安いこと。
スマホ決済は、銀行に紐付けされているので、銀行からスマホに入金、それを誰かに送金や受け取り、そしてまたそれを銀行に戻す。など、お金のやり取りが自由自在なんだそうです。
どうでしょうか。
簡単で、便利で安全なら、使ってみたいと思いませんか?
ただ、日本では、クレジットカードや電子マネーが普及されているからか、なかなかスマホ決済は広がらないようですね。
もちろん、偽札リスクもありませんし。
日本は、なぜ、キャッシュレスを進めているのか
その理由の一つは、言わずもがな、「東京オリンピック」の環境整備でしょう。
海外の人達が一気に日本に押し寄せ、お金を使う。
その時、スマホ決済が日常的な中国人、韓国人の客に対応するには、なるべく多くの店でスマホ決済を導入してもらうこと。
その準備は急務です。
もう一つ、日本が抱えている問題が、少子高齢化や人口減少に伴う労働者人口減少。それに伴う経済力の低迷。
今後、国の生産性向上は緊急の課題といえます。
キャッシュレス推進は、
実店舗等の無人化省力化に繋がったり、
消費の後押しに繋がったり、
経済を復活させる様々な効果があると見なされているわけです。
キャッシュレス化に向けてすべきこと
よく、
キャッシュレス化っていうけれど、「スマホ決済」とか、やった方がいいんですか?
そんな質問をする人がいます。
はい。やってください。
、、と私は言いたいです。
よく分からなくても、とりあえず、始めた方がいい。
現金の方が安心とか、スマホ決済は怖いとか、
いろいろと理由をつけて始めない人は、勉強しない人、結局損する人ですから。
どちらにしても、国をあげて推し進めようとしていることなので、
いずれ、現金は出回らなくなると思います。
最初は、登録など面倒くさいでしょうが、いつかやるものだと思って、早い時期にやっておきましょう。
時代に取り残されないように。
そして、暗号通貨に関しても賛否両論ありますが、私はこちらもキャッシュレスの一つとして、取り入れた方がいいと思っています。
日本円もドルも暗号通貨もスマホやカードで送金したり、出金したり、決済したり。
自由な経済活動をより楽しむ為のツールとして活用したいですね。
キャッシュレスのその先は
私達は、決済の手段として紙幣を使ってきました。
大昔は、木の実とか、そんな時代もあったでしょう。
そして、これからは、スマホになる。
本当は、なんでもいいんです。
所詮、交換する為のツールがお金ですから。
大切なのは、お金についての価値観。
自分の人生でお金とどう付き合っていきたいか。
どんな生活を送るための手段として、お金を使いたいのか。
お金の自由と時間の自由
キャッシュレス化を学ぶこの機会。
お金と幸せの関係についても考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。